PVH - カルバン・クライン旗艦店 原宿
表参道旗艦店は3階建てで、ブランドアイデンティティと洗練された建築デザインが融合しています。各階は自然光と空間の調和を重視した独自の体験を提供。熟練チームとの協働により、素材から照明に至る細部まで入念なこだわりが光ります。現代建築と文化的文脈のバランスを捉えた点は、非常に刺激的でした。
アンテオ - 八富クリニック 六本木
六本木にある小さなクリニック。親友による初めてのプロジェクト。木材の優雅な使い方が温もりと親密さを高め、空間を心地よく穏やかな環境へと変える。機能とデザインが見事に調和したこのプロジェクトは、洗練された素材感でシンプルさを称えている。
吉川昭信 - ベコハウス
学生時代の先輩である旧友を支援する機会に恵まれ、より意義深いプロジェクトとなった。既存の住宅とその雰囲気を保存しつつ、オフィス空間へと適応させることに焦点を当てた。その結果、場所の精神を生き続けさせ、歴史的遺産と現代的な用途を繊細に融合させている。
丹下健三 - 山梨県プレス・放送センター
甲府に位置するこの放送センターは、戦後日本建築の力強い一例として存在感を示している。構造は強い存在感を放ちながらも、周囲の景観や都市の文脈に自然に溶け込んでいる。大胆な形態、浮遊感のあるボリューム、そして細部への配慮は、重厚さと軽やかさの見事なバランスを体現しており、同時代の最も魅力的な作品の一つとなっている。
日建設計 - パレスサイドビル
この東京のオフィスビルは日建との新たな協業の始まりを告げるものであり、1960年代の名作を再訪する強い体験となった。ファサードの造作は驚くほど精密で、公共空間には別の時代から運ばれてきたような独特の雰囲気が漂う。楕円形の階段は特に見事で、オリジナルデザインの優雅さと職人技を如実に物語っている。
ザハ・ハディド・アーキテクツ - マッシィ美術館
イタリア旅行中にローマのこの美術館を訪れたのは、ザハ・ハディッドの建築プロジェクトとの初めての出会いであり、忘れられない体験となった。流れるようなライン、劇的なスロープ、移り変わる光が、建物全体に動きの感覚を生み出している。内部を探索すると、大胆でありながら流動的な空間が広がり、現代美術と建築のための力強い舞台を提供していることがわかった。
伊東豊雄 - 仙台メディアテーク
仙台メディアテークは現代日本建築の真のランドマークとして、今なお色あせない新鮮さを保っている。仙台に暮らした身としてはこの建物に個人的な思い入れがあり、再び訪れて撮影することで、その空間が時代を超越した感覚を放つことを改めて実感した。透明な構造、浮遊感のあるフロア、象徴的なチューブが創り出す開放的で柔軟な環境は、今もなお市内随一の活気ある公共の集いの場として機能し続けている。
隈研吾 - 湯河原駅広場
湯河原駅前広場は小規模ながら見事に仕上げられたプロジェクトであり、何度も通り過ぎた末にようやく立ち寄った甲斐があった。木製のキャノピーと緩やかな屋根のラインが、街と鉄道の間に心地よい移行空間を生み出している。温かみと開放感に満ち、細部まで配慮が行き届いたこの空間は、控えめな駅であっても、思慮深い設計によっていかに落ち着いた個性ある公共空間へと昇華できるかを示している。
Nendo - 天理駅広場 コフン
天理にあるこの遊び場兼公共広場は、柔らかな白い造形が人々の集い、遊び、憩いの場を創り出し、活気に満ちている。奈良旅行中に訪れた際、この空間が駅周辺の日常活動に自然に溶け込んでいる様子が伺えた。緩やかな盛り土、開放的な空間、遊び心のある幾何学模様が、彫刻的でかつくつろげる温かな環境を生み出し、地域コミュニティの利用に最適である。
坂茂 - 富士山世界遺産センター
富士市のこの観光センターは、特に中央の水盤に映る富士山の逆さ影が印象的な体験を提供する。建築は富士山を明瞭かつ静謐に切り取り、建物と景観の間に力強い対話を生み出している。内部では展示が自然に上へと流れ、登山を彷彿とさせる。構造、眺望、雰囲気が完璧に調和した、美しく造形された空間である。
平田晃久 - 樹性ハウス
この東京の住宅は平田さんとの初めての共同作業となり、2日間の撮影は実に魅力的な体験となった。建築家が現場に立ち会う中、複雑な外観と層をなす内部空間を表現する創造的な手法を模索した。構造は各階層で視点を変化させ、撮影が住宅の奥行き、リズム、そして樹木のような特性を余すところなく捉えることを可能にした。
伊東豊雄 - 多摩美術大学図書館
多摩美術大学のこの図書館は、私が訪れた中で最も印象深い図書館の一つだ。ビデオ撮影で訪れた際、広々としたコンクリートのアーチが創り出す雰囲気に心を奪われた。開放的で静謐、そして美しく造形された空間は、学びと建築の両方にとって力強い環境である。
中村 浩 - 狭山湖畔
東京近郊の静かな山間に佇むこの葬儀場は、周囲の環境とシームレスに調和している。バイクで登る道中、到着時の静寂感が一層際立った。洗練された木工、繊細なディテール、そして穏やかな空間の移り変わりが、建築と景観と静寂が美しく一体となった体験を生み出している。
平田明久 - 大田図書館
群馬県に位置するこの図書館は、層状に分岐する空間コンセプトが特徴的だ。旅行中に立ち寄った際、動線と構造がシームレスに融合したダイナミックな内部空間が明らかになった。親密さと表現力を併せ持つ環境を創出し、公共図書館の機能性に対する独自の解釈を示している。
妹島和世 - 北斎・墨田ミュージアム
東京にあるこの美術館は、鋭い幾何学形状と反射するファサードで際立っている。晴れた午後には、建物が青空を映し出し、鮮烈な視覚的明快さを生み出す。内部では、展示レイアウトが洗練され流れるように設計され、美しく仕上げられた外装の静謐な精密さを呼応している。
藤本壮介 - エンビジョン・パビリオン
上海のエンビジョン・パビリオンは、彼のサーペンタイン・パビリオンの精神をはるかに大規模なスケールへと拡張している。別のプロジェクトで上海に滞在中、開会式に出席したことで、格子構造が没入感のある雲のような環境へと成長し、印象的な空間的奥行きをもって原案を拡張する様子をはっきりと見ることができた。
藤本壮介 - ハウスビジョン2016
藤本壮介のパビリオンが正式オープンする前に訪れるという貴重な機会を得た。その体験は実に魅惑的だった——開放的な木造フレームワークを歩きながら、藤本が意図した流動的な空間のリズムを感じ取ることができた。 一歩ごとに視点が変わり、当初は静謐でミニマルな構造に見えたものが、建築物自体と内部を移動する人々との間で繰り広げられる躍動的な対話へと変容していく。このパビリオンは、構築された空間と人間の相互作用の境界を見事に溶解させ、訪れる人それぞれの存在によって絶えず進化する没入型の旅を創り出している。
伊東豊雄 - コスモメディアライブラリー
岐阜の図書館は、その静かで穏やかな雰囲気に心を打たれる。大きな窓から差し込む自然光が柔らかく本棚を温かく照らす。シンプルなデザインが静寂と思索を誘い、訪れる人々がくつろぎ読書を楽しむよう促す。柔らかな木製の細部と快適な座席が居心地の良さを醸し出す。館内の静けさは外の賑やかな街並みと対照的で、岐阜における真の安らぎの場となっている——建築と静寂が見事に調和し、心と精神をリフレッシュさせる空間だ。
藤本壮介 - 直島パビリオン
瀬戸内海の島で、藤本壮介設計の直島パビリオンを訪れ、その開館式に出席した。繊細な美意識と革新的な構造が融合したこの体験は実に感動的だった。現代建築が周囲の景観と見事に調和し、魅惑的な視覚的・空間的体験を生み出している。